もちろん入力するときは間違えているつもりはないのですが、人間ですからどうしたってミスはあります。でもどうやって確認して良いかわからない……という方に。
帳簿確認のポイントを説明します。
最初に知っておかなければならないのが、帳簿の確認は総勘定元帳で行うということです。総勘定元帳とは、入力した取引の全てを科目別に増減、残高を表示する帳簿で、複式簿記の中心となる帳簿です。
ブルーリターンAにはメニュー入力、振替伝票入力、仕訳帳入力、帳簿入力の4つの入力方法がありますが、どの入力方法でも総勘定元帳で確認します。総勘定元帳の表示は
- メインメニューで帳簿入力をクリック
- サブメニューで総勘定元帳をクリック
- 科目の選択画面で「全科目」→「確定」をクリック
です。総勘定元帳の現金のページが表示されます。科目間の移動は左上にある「前科目」「次科目」をクリックしてください。
次に帳簿確認のポイントを説明します。
- 現金残高がマイナスになっていないか
- 預金残高は通帳と一致しているか
- 売上にマイナスが計上されていないか
- 経費にマイナスが計上されていないか
たった4つのポイントをチェックするだけで97%以上の間違いが見つかります(個人の感想です)。それでは順番に説明していきます。
1.現金残高がマイナスになっていないか
現金というのは手元にある「事業のお金」のことです。ですから残高がマイナスになることはありません。-1,000円札は存在しないということです。
ただし、1日の途中でマイナスになっても、その日の残高がプラスで終わっているのはOKです。これは取引の入力順によって起こりますが間違いではありません。
ブルーリターンAではマイナス残高のチェックが簡単にできます。
勘定科目の選択画面で「マイナス残高検索」のチェックを入れるだけです。すると残高がマイナスになる日がある科目だけが表示され、さらにその科目を表示すると最初にマイナスで終わる日が表示されます。
現金残高のマイナスは100%間違いです。多くの場合は金額の入力間違いか、生活費から建て替えた分の入力漏れと思われます。いずれにせよ、現金残高のマイナスは必ず修正しましょう。
ちなみに現金以外でもマイナス残高で終わる科目は間違いであることが多いので内容を確認してください。
ちなみに預金口座にあるお金は手元ではありませんので現金ではありません。また生活費は「事業のお金」ではありませんので現金ではありません。
2.預金残高は通帳と一致しているか
預金科目と実際の口座残高は1日ごとに一致します。具体的には、総勘定元帳の「普通預金」の残高と、その口座の預金通帳のその日の残高は必ず同じ金額でなければなりません。
そのためにはブルーリターンAの「初期設定」→「開始残高設定」画面で普通預金科目等に通帳の前年末残高を入力してください。そして通帳の入出金は全てブルーリターンAに入力してください。この時、事業以外の出金は「事業主貸」科目、事業以外の入金は「事業主借」科目で入力します。
その上でもし残高に相違があればブルーリターンAでの入力が間違っていることになります。残高が相違する日を探し、修正してください。
3.売上にマイナスが計上されていないか
総勘定元帳で収入科目(「売上」、「雑収入」など)を表示すると通常貸方に金額が表示されます。借方に金額が表示されるのは値引き、返金、取り消しなどです。これらの覚えがないのに借方に金額が表示されていれば間違いです。入出金を間違えて入力したか、科目を間違えたか……いずれにしても資料を確認して修正してください。4.経費にマイナスが計上されていないか
総勘定元帳で売上原価科目(「仕入」など)と経費科目(「旅費交通費」、「消耗品費」など)を表示すると通常借方に金額が表示されます。貸方に金額が表示されるのは値引き、返品、取り消しなどです。これらの覚えがないのに貸方に金額が表示されていれば間違いです。入出金を間違えて入力したか、科目を間違えたか……いずれにしても資料を確認して修正してください。以上4点の確認だけで帳簿の間違いが見つかります。
入力の次は内容の確認も自分でできるようになりましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿